SSブログ

7/7/06 はれ

久しぶりの更新です。

ここのところとても忙しくて、更新どころではなかったのです。

アメリカではよくあることなのですが、うちの研究所にはSummer internship programというプログラムがあります。
これは夏休みを利用して、高校生に研究を体験してもらうというプログラムです。
期間は5週間。 高校生には2000ドルの給料まででます。
もちろん、高校からの推薦、書類審査(成績、レポート)、面接などで学生の選考をします。

はい、察しのいいかた、お気づきですね。
そう、今年は私が一人の高校生のmentorになってしまいました。

なんせ期間はたった5週間。 高校生は土日休みで、平日も午前中はseminarとlectureでつぶれ、実質、午後のみ研究ができます。
mentorにはこの間にゼロから実験、および免疫学を教えて、さらに最低、2つの新規データをだし、それを最終日にみんなの前で発表するというノルマが課せられます。

いや、無理だから。

とも言えず、簡単にデータの出る実験系を確立し、高校生のいない間に予備実験、準備をして、プロトコルをすべて省略せずに書いて、なおかつバックグラウンド情報を英語で説明しないと行けないから、あらかじめ下準備もして、、、。 ってことをしてるから、最近連日、夜中の3−4時までかかっています。
しかも朝はセミナーなどがあるから、その前に仕事を始めないと、その日のうちに終わらなくなるので、8時ぐらいから仕事をはじめています。

普通だったら実験の基礎を教えて、まるなげしちゃうんですが、まだ未成年なので実験室に一人でおいておくことはできず、常に目を配っていないといけないって言われているので、本当に自分の仕事ができません。 同じ理由で毒物、危険物、ウイルス、放射性同位体などもつかえません。 なんかmentorに非常の負担のかかる仕事です。
他のmentorになっているポスドクも、「この期間はベビーシッターをしてると思った方がいいよ。」って言ってたから、まあしょうがないのかな? 

ただ高校生からしてみると、非常に魅力的なプログラムです。
若いうちから、研究とはどのようなものかを知ることで、具体的な目標もできるし、モチベーションをあげることもできます。 研究所スタッフや外部研究者からのセミナー、講義も受けることができます。 さらに給料まででます。

ボスからはmentorにとっても将来、ラボを持ったときのpracticeになると言われましたが、、、アメリカでラボを持つ気なんてあんましないんですが、、、。
でも確かにこういうところは日本でもやったほうがいいと思いますね。
単純に考えても、全体的なレベルをあげることにつながりますよね。

そんな感じであと一ヶ月ぐらいは多忙な日々を送る予定です。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。